ドライマウス

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ドライマウスとアンチエイジング

ドライマウスは、自覚症状としての口が渇いた感じがしている状態を表す言葉です。

ドライマウスは、病気ではありませんが、何らかの原因があるはずです。

また、ドライマウスは、歯周病や入れ歯の安定性などに少なからず影響を及ぼします。札幌の勤務医時代に、診察をした時の事をアンチエイジングの観点からお話します。


訪問診療での事例

「口が渇いて、ヒリヒリして、夜眠れないの。」

と、おっしゃる方がおられました。訪問診療先の高齢者の患者様で、某口腔外科を受診して「口腔カンジダ症」との診断で投薬を受けましたが、少しも症状がよくならないので受診されました。拝見すると、お口の粘膜は真っ赤。舌は赤くツルツル、典型的なドライマウスの症状でした。

処方した人工唾液の使用で、夜もぐっすり。

お話を伺うと、夜は、飴をなめながらお休みになるとも話されていました。
そこで、1日4回の人工唾液の使用をお勧めし、1週間後に再度訪問しますと、粘膜の赤みが消え、舌の状態も改善されていました。
ご本人も、「夜よく眠れるようになり、ヒリヒリしなくなって助かりました。」
と喜んでくださいました。>> 訪問診療

年を重ねると、唾液が少なくなる。

この方ほど、ひどい症状の方はあまり見かけませんが、この年齢になると、お口の渇きを自覚されるかたが多いように思えます。若いころと比べて、70歳以上の男16%女25%の方に量的低下がみられます。80歳では、25%以上のかたに分泌低下がみられるという報告があります。


原因と治し方 ~ドライマウスの原因が糖尿病という事も

治療は対症療法

ドライマウスは、直接歯とは関係の無い病気が、原因になる場合があります。
例えば、糖尿病、リウマチ、シェーグレン症候群などは、その治療をするのが基本です。ただ、このような病気の根本的な治療法は、現時点では、まだ見つかっていませんので、対症療法が主になります。

ドライマウスの原因

  • 口が渇く作用(副作用)を持った薬の服用
    (抗うつ剤、睡眠剤、降圧剤、抗ヒスタミン剤など)
  • 年を取った事により、唾液を出す力が落ちてくる。
  • 精神的ストレスによるもの
  • 口のみで呼吸
    (鼻詰まりで、正常に鼻で呼吸できないと、口を常に開けて呼吸します。)
  • 放射線治療後の副作用
    (唾液腺が萎縮を起こし、唾液分泌が低下します。)
  • 脱水症状、むくみ(浮腫)など

ドライマウスの治し方(治療法)

  • 人工唾液の使用
    保険で認められている病気の種類により、制限があります。
    自費でご購入いただく場合がございます。
  • 唾液の分泌を促すお薬の利用
    唾液腺の分泌能力が残っている場合
  • 口呼吸の改善
    鼻炎の治療、口輪筋のトレーニング、歯並びの矯正など
  • 保湿力の高い洗口液、保湿ジェル、スプレーの噴霧
  • 保湿用マウスピース(モイスチャートレー)の使用

ドライマウスの予防と管理

予防と管理の方法

  1. 口呼吸の改善
  2. 就寝時の乾燥を防ぐ(マスク使用)
  3. 唾液が出るように、口のまわりの筋力強化、唾液腺マッサージ
  4. 室内を乾燥させない(特に冬場)
  5. 保湿力の高い洗口液、保湿ジェル、スプレーによる噴霧

ワンポイント

飴は、ほどほどに。
ドライマウスを自覚される方で、飴をなめるかたもおられます。
ただ、虫歯、カロリー過剰の危険性がありますので、お控え下さい。

舐めるならキシリトール入りをどうぞ。
キシリトールガムは、虫歯予防、唾液分泌によいので、症状の軽い方には、おすすめです。


ドライマウスの怖い影響

虫歯の危険性

口の中を洗い流してくれる唾液が、少なくなるため、虫歯ができやすくなります。

粘膜が弱くなる。

粘膜が、傷つきやすく、治りも悪くなります。

食べ物がのどにつまる。

食べ物が、口の中でまとまりにくくなるので、誤嚥の危険が高まります。

抵抗力の低下。

唾液のバリヤーが無くなるので、病原菌に感染しやすくなります。


ドライマウスの改善と入れ歯

入れ歯の安定

入れ歯の安定にも唾液は、一役買っています。入れ歯との間に、唾液の薄い層があるため、上の入れ歯は吸着がよくなるのです。

>> 入れ歯


ドライマウスの症状があれば、お電話を

ドライマウスのチェックポイント

  1. いつも口の中が渇いている。もしくは渇いている感じがする。
  2. 舌が赤く、表面がツルツルしている。
  3. パン、せんべいなどが、口に張り付いて食べにくい。
  4. 口臭がある。
  5. 口の中の粘膜が赤い、ちょっとした事で傷付く。

などの症状はありませんか? これらの症状は、唾液の分泌が少なくなったせいかも知れません。

気になる事がありましたら、お気軽にご相談下さい。

ドライマウスは、直接生命の危機には結びつかないものですが、快適な毎日、食事には、大きくかかわってまいります。このごろ、口が渇きやすくなったとお感じのかたは、一度当院にご相談になってはいかがでしょうか?